英検準1級をCEFRを使って比較【英検準1級と他の資格のレベルの違い】

「英検準1級はほかの試験と比べて難しいのだろうか?簡単なのだろうか?」

英語を勉強している人の多くが取得する資格の中で、小中学生時代から馴染みの深い試験が「英検」であり、その中でも特にレベルの高いのが「英検準1級」です。

今回は英語上級者への入り口でもあり「英検準1級」が、いったいどんなレベルかを、英検準1級を取得して海外留学までした筆者が答えようと思います。またこの記事では以下のようなポイントもカバーします。

  • 英検準1級が海外でも活躍する理由
  • 他の試験と比べてどうなのか

これから英検準1級を目指そうと思っている人にとって、この記事の内容が英検準1級のレベルを知るための参考となることを願っています。

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英検準1級は「海外でも通用」するレベル

英検準1級は、国内で実施されている英語資格の中でも難関レベルに相当します。

その理由は、ただ難しい英語が「読める」といった単純なものではなく、「コミュニケーションとして成り立つレベル」に根ざした考え方があるからです。英検準1級を取得して海外留学に行ったときは「英検準1級を勉強しておいてよかった」と心の底から思ったほどでした。

リーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキングを高いレベルで学習できたことが影響していると考えています。私の経験から考えれば「英検準1級は海外で通用するレベル」と言えるのです。

 

英検準1級は海外留学の入り口

筆者は英検準1級を取得してから、ニュージーランドへ留学をしましたが、この流れは正解だったと感じています。というのも、英検準1級で習う単語は海外の大学で利用されている「当たり前の単語」だと感じたからです。

それはつまり「英検準1級の単語が分からなくては、ついていくことすらできない」ということを意味しています。

 

この点において英検準1級は、「海外留学のボーダーライン」と判断することが出来ます。

それ以外にも、英検準1級の試験内容であるリスニングは、実践的な音声でトレーニングを積むことができるので、ネイティブクラスの会話に対する免疫がつくようになります。英検準1級レベルが分かるようになると、海外ドラマや洋画が理解できるようになるのです。

 

海外留学をすると課題の多さに驚きます。その中でも「エッセイ・レポート」が大変です。エッセイやレポートは、長さにして1,500word〜10,000wordの量をこなす必要がありますが、この時に英検準1級のライティングセクションが役に立ちます。

 

ボリュームにして言えば、英検準1級で対策するものは遥かに少ないです。

とはいえ、解答にたどり着くまでのプロセスやエッセイの書き方、思考力を鍛えるという点においては秀逸であり、「英検準1級でエッセイを書くこと」を体験できることは強いと感じました。

このような経験から、英検準1級は「海外留学の入り口」であり、「ボーダーライン」であると答えられます。少なくともこのレベルの英語力を身に着けておくことで、外国が「異国」でなくなるという利点があります。

私自身、留学先の地元のチームでサッカーをしていました。このように考えてみると、英検準1級のアドバンテージは非常に大きいものと言えます。

 

英検準1級は海外就職の登竜門

英検準1級は海外留学のボーダーラインである、という点について議論してきましたが「海外就職」という点においても重要なポイントとなります。

英検準1級のレベルは「海外において馴染めるレベル」であると紹介しました。

海外で就職するにあたっては、この「ネイティブとの違和感のない会話」が重要です。もちろん、どこまで流暢であるかは別問題ですが、コミュニケーションが取れなくては「仕事」に打ち込むことは難しいと言わざるを得ません。

その点から考えると、英検準1級を取得して海外就職を目指すのは合理的な判断となります。

筆者は海外就職・海外でアルバイトの経験がありますが、英語で指示を受けたり、指示を出すことは、いつだって難しいものです。それは以下の2つのポイントを考慮する必要があるからです。

  • 相手の言っていることを理解すること
  • 相手に伝わるように話すこと

これらが出来なくては、海外で十分な実力を発揮することは難しいのです。

だからこそ英検準1級の知識やスキルが役に立ちます。

特にリスニングでは「実践的な会話を聞き取る訓練」を積むことができ、またライティングでは「論理的な思考力」を磨くことができます。そしてスピーキングでは、「とっさのレスポンス力」を鍛えることが可能です。

これらは海外留学を考えている人にとっては必須スキルとなりますが、海外での就職を目指すあなたにとっても重要なポイントとなることわ自明の理といえるでしょう。これまで英語を勉強してこなかったけれど、海外に行きたい人は、英検準1級に近いレベルまでスキルを向上させると効果的です。

ぜひともチャレンジしてみましょう。ここまで英検準1級のレベルについて議論してきましたが、英検準1級を他の試験と比較したらどうなのだろうか?と疑問に持つ人もいるかもしれません。

そこで次は、英検準1級とそれ以外の資格を国際基準を元にして考えてみます。

 

英検準1級とその他の資格

英語の能力を相対的に図るための指標として「CEFR(セファール)」があります。

CEFRとは、「Common European Framework of Reference」の略であり、どれくらいの語学力(特にその語学を使ったコミュニケーション力)があるのか、共通して測る物差しとして欧州評議会(Council of Europe)が20年以上研究し開発した国際基準です。

セファールでは、A1〜C2までレベル分けされており、A1から徐々にレベルが上がっていき、ネイティブレベルはC2とされています。英検準1級は、B1・B2が適用範囲として指定されています(文部科学省調べ)。

その図表は以下の画像を確認してください。

この指標とCEFRの内容を照らし合わせてみると以下のようになります。

セファールにおいてB2とは以下のレベルだと定義されているのです。

自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流量かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。

英検準1級はネイティブ英語を話す人々の中にいても、埋もれることなく自己主張ができるレベルとなります。こうした指標から分かるとおり英検準1級は「海外でも通用するレベル」であることが分かります。

英検準1級のレベルはTOEICで800点

英検とTOEICといえば国内の英語試験では切っても切れない縁でつながっていますが、実際に英検準1級とTOEICを比較してみたらどうなるのでしょうか。

TOEIC 英検
785 – 935 英検準1級

上記のテーブルから分かる通り、英検準1級に対してTOEICは785〜935点と幅があります。

筆者の経験からズバリ言ってしまうと、英検準1級を取得していれば、ほとんど勉強することなく800点は取れます。これは実際に私が840点を、ほとんど勉強せずに取得できたことから言える経験則です。純粋な「英語力」という点で比べると圧倒的に英検準1級が勝ります。

英検準1級とTOEICを比べると、問題の質は圧倒的に英検準1級のほうが難しいです。

しかしながら、TOEICは脳への負担が強くスピードが要求されるので逆に難しく感じる人もいるかもしれません。

これはつまり「英検準1級を持っておくことでTOEICに必要な英語力の殆どをカバーしている」との言い換えです。TOEICに必要なのは「レスポン力」なので、少なくとも数回はTOEICの模試を解いておくことで対策は完了します。

上記の点から考えてみると、英検準1級のレベルは「少なくともTOEIC800点くらい」と考えておけば良いでしょう。

 

まとめ

以上、筆者の体験、CEFRとの比較を通じて、英検準1級のレベルについて紹介してきました。

この記事を読んで、英検準1級という試験をより難しく感じる人もいるかも知れませんが、それは仕方のないことだと考えています。「簡単」とは言えない試験であり、合格するまでに大変な苦労が必要となることでしょう。

そういうときは、逆に「英検準1級に合格すれば英語中・上級者になれる」と考えるのが良いでしょう。英検準1級は、「ネイティブと話して自然なやり取りができるレベル」ですから、そうそうたどり着くことはありません。

しかし目的地に到着したときには、あなたのレベルも格段に向上しているはずなのです。

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